ハイキングが、お好きでしょ

公共交通機関で行く‼︎ のんびりハイカーのあしあと帖

南八ヶ岳縦走☆3日目(最終日)

2015年10月20日〜22日と南八ヶ岳を小屋泊で縦走してきました。
その3日目です。


あまり眠れないまま夜が明けてきました。
この自然のグラデーション、久々に見れました。



闇の世界と陽の当たる世界とのはざま、という感じで、神秘的。
展望荘と頂上山荘にも灯りが灯り、静から動へのスイッチが切り替わりました。



5:00
朝食もバイキングです。
あまり食欲がない……感じもしましたが、食べないと動けませんのでしっかり食べます。




お稲荷さんと玉子焼きとウィンナー、ミートボール、筍の旨煮、デニッシュパンです。
朝にコーヒーを飲めるのはうれしい



7:00まで食堂のコーヒーやお茶を利用できるようです。
あらかたパッキングは済んでおりましたが、朝食前後に使ったこまごまとしたものを仕舞い、
出発準備です。

6:14
赤岳頂上を目指して出発です。





登り始めて早々に、なんだか泣けてきました。。
体力も運動能力も人並み以下のわたしが、ひとりで2泊3日の縦走をしていると思ったら、
感無量というか。

急登は一番苦手です。
歩幅は小さく、体重移動で、ちょこちょこ歩く。
それを実践しても、苦しい。

なるべく立ち止まらないで歩き続けようと思いながらも、
苦しくって何度か立ち止まり、頂上を見上げたり、登ってきた道を眺めたり。


7:04
歩き始めて50分。
赤岳登頂!
風が強い!



撮ったつもりのない足元の写真が撮れていた
ゴロゴロ足元。


赤岳では忘れずに ヤマスタ にチェックイン。
ペタッ!




あら、かわいい。
……硫黄岳でのチェックイン忘れが悔やまれる。。


夫に登頂報告のLINEをいれ、さて阿弥陀岳へ……、と思ったのですが、
風も強いし、赤岳で十分満足しちゃってめんどくささを感じている自分。。

阿弥陀岳もチェックイン対象なんだけどね。。

もう降りようか、と計画変更。
文三郎尾根の分岐へと続く道を探しますが、あれ?
地図をじっと見るも、あれ?
ん? 
とりあえず、頂上山荘へ戻ろうか

とその時、同じく単独の方が赤岳登頂。
「写真お願いします」と言われましたが、正直(えー めんどくさっ)って思っちゃった。
いつもは快く了承するんだけど、渡されたのが iPhone だったからだと思う。。
強風の中、グローブ脱がなきゃいかんし、なにより足元も悪い。
もし落として壊しちゃっても、わたしは責任とれないっす。

もちろん iPhoneじゃなくカメラでも一緒だけど、 iPhone はカメラ以上に怖いです。。
しかも「富士山も入れてくれました?」とか注文も多かった
あー、萎えた。。

気を取り戻して、頂上山荘で向かい、コアタイム
阿弥陀岳へ行かないって決めたとたん、いつものまったりモード突入。
温かくて、甘くて、ほっとするー。



小屋番さんとオリオン座流星群の話をしつつ、改めてルートを確認。
そういえば左わきに道標が見えたなぁと思いだし、再出発。


7:45
わたしの歩む道、発見



さて、長い下り、頑張りますか。

7:53
竜頭峰分岐。



8:11
キレット・権現岳への分岐。


8:23
文三郎尾根分岐。



中岳、阿弥陀岳、きれいな稜線だー。
この時は風も収まっていました……。



象印 マムート印 の階段を慎重に下ります。
時折、行者小屋から登ってくる方とすれ違います。
登りはつらいですよね。。




このアングルがさらに美しい中岳、阿弥陀岳。



小屋が遠くに見えます!



ちょっと雰囲気が変わり、なんとなく昨年歩いた表銀座から常念岳へ向かう、常念小屋付近の下りを思い出します。

あそこも長かった……。



9:19
阿弥陀岳分岐。
中岳のコルから下るとここにぶつかります。
道は文三郎尾根のほうがずっとずっと整備されてる印象。
わかんないけど←



9:30
行者小屋到着。
トイレと水分補給の休憩。
トイレの協力金も忘れずに。



地蔵尾根から登る方もちらほら。
今度チャレンジしようかな。。

9:58
行者小屋出発。
南沢を行きます。



同じような景色が続くので、○印や赤いリボンをしっかりチェックしながら歩きます。



八ヶ岳のような苔生す道。



しかし、長いです。。
山と高原地図CTでは1時間40分、とのことですが、到底無理そう。
小腹がすいたので、ソイジョイ休憩をとったり、自分のペースで歩きます。

途中何人かとすれ違ったり、追い越されたり。
トレラン風の方もいました。

「おひとりですか?」と声をかけてくれたお兄さんは、早朝に美濃戸口から赤岳まで登ってからの下山とのこと。。
なんたる健脚。。

「早ければいいってわけではないですよ」とフォローをいただきましたが、
それでもちょっとペースががっくりと落ちてきたのがわかります。

12:15
北沢・南沢分岐、美濃戸山荘到着。
2日ぶり〜。



山と高原地図CTが1時間40分、わたしの実績が2時間17分。
37分のオンです

バス時間には十分間に合いますが、もし阿弥陀岳に登っていたら、間に合わなかったかも。。
自分の足の遅さが想像以上だったという、計画の甘さが。。


12:22
美濃戸山荘出発。


2日前にあるいた道を逆に歩くわけですが、行きとは違い地味ぃーに感じます。
無事に下山できた安心からか、眠気が

あと30分くらいかなぁと思っていたら、
同日に赤岳展望荘泊だった女性2人が車から「乗ってく?」と声をかけてくれました
ありがたーーーい。

お礼に展望荘で買った未開封のチョコ1箱を進呈。


13:03
八ヶ岳山荘到着!


速攻お風呂です。
通常500円ですが、モンベルカード提示で無料です。
シャンプー、リンス、ボディーソープ、ドライヤーを使えます。
ありがたやー。

髪が洗える幸せ。
もしかするとわたしの(シャンプーができない)限界は2泊かも。

茅野駅へ行くバスは14:45。
辛めのキーマカレーを食べながら、のんびりと過ごせました。

帰りのバスも7人程度。
車窓からは縦走した八ヶ岳が望めました。

帰りは 
15:50 特急あずさ24号 に乗車。
余裕で自由席確保です。

スーツ姿のサラリーマン、ベビーカーを押す親子連れを見ると、
充実感にあふれたお山歩が終わってしまったことを感じ、そしていつもの生活にどんどん戻っていくのを実感します。

今年はずっと日帰りだったし、ソロハイクも谷川岳のみだったので、
やっぱり1年に何回かはこういう自分と向き合う山行も必要だなぁと感じます。


山と渓谷社11月号は 「単独行者の登山岳。」 です。
危険度の少ないハイキングコース、メジャールートであろうとも、単独行は単独行。
じっくり読んで今後の自分に役立てなきゃね。


昨年の燕・常念の夏山縦走とはまた違った高揚感を味わった、秋の南八ヶ岳縦走レポでした


最終日の行動時間(休憩含む)は、6時間48 でした。

おつかれさまでした!

(終)